ゼニガタアザラシ 環境省が補殺している襟裳岬のゆるキャラ

漁師VSアザラシの仁義なき戦い


ゼニガタアザラシのイラスト


北の大地・北海道で漁師VSアザラシの仁義なき戦いが起きている。なんとアザラシが補殺の危機に晒されているのだ。

アザラシと言えばアゴヒゲアザラシのタマちゃんなどほのぼのとした癒しの生物の代表格。ほのぼの生物補殺とは一体・・・

今、北の大地で何が起きているのか?

調査してみようではないか。


日本唯一のアザラシ(定住)


北海道で今話題のアザラシの名を「ゼニガタアザラシ」という。悪者を捕まえるために小銭を投げてきたリ、とある大泥棒を捕まえるために世界中を飛び回っていたりはしない。

むしろ捕まえられているのである!


体の表面に白い穴の開いた銭のような模様があるのが名前の由来。大人だけでなく赤ちゃんにも銭型模様があって、アザラシの赤ちゃん=白いという幻想を見事打ち砕いてくれる。どうやら岩場に棲んでいるので目立ちにくくする効果があるようだ。


日本では北海道沿岸に生息していてなぜか襟裳岬に集中している。森進一もびっくりだろう。日本周辺には5種類のアザラシが棲んでいるが定住しているのはゼニガタアザラシだけ。他のアザラシは流氷とともにやってきて繁殖してまた流氷とともに去っていく。日本に定住する唯一のアザラシなのだ。


しかしなぜか日本のゼニガタアザラシは氷が嫌いらしく岩場で生活して、流氷とともに去っていく他のアザラシを尻目にいつまでも岩場にいる言わばモラトリアム野郎。他の国ゼニガタアザラシはどうか知らないが、氷が嫌いだから日本にいるのか日本が好きだから日本にいるのか。


日本国内では毛皮、肉、脂肪を取るために乱獲され一時絶滅危惧種に指定されるほど個体数が激減。現在は保護などの活動もあって個体数が回復して準絶滅危惧種に引き下げられたが、これが新たな火種を生むことになるとは一体誰が想像したであろうか。


環境省がゆるキャラを補殺!?


順調に数を増やしつつあるゼニガタアザラシ。現在では北海道に1,000頭以上生息していると見られている。

ところが増えすぎたゼニガタアザラシによる漁業被害が続出。漁師が仕掛けた網からサケなどの魚を取ったりかじったりする被害が多発したのだ。アザラシにしてみればちょいとばかりエサをいただいただけで悪気はないのだが、これには地元漁師たちの怒りが心頭。


ほのぼの系癒し生物であるにもかかわらず親の仇よりも憎い存在と成り果ててしまったゼニガタアザラシ。元はと言えば乱獲が原因で数が減っていたのが元に戻りつつあるだけなのにこの仕打ちだ。かつては天然記念物に指定する動きもあったが地元漁師から猛反発を受け見送られたほどである。


怒りが頂点に達した漁師たちはアザラシを保護する環境省へ猛圧力をかける。要するに殺して数を減らせということだ。なんとか穏便に済ませたい環境省は、アザラシが嫌う音波を発する装置を網に仕掛ける作戦に出るが、結局大した成果は得られずついに補殺することに。

漁師たちの圧力恐るべし


しかしここで衝撃の事実発覚。襟裳岬にある「風の館」なる施設のゆるキャラ・ウインディーくんは何を隠そうゼニガタアザラシをモチーフとしたキャラ。

ゆるキャラの元ネタが補殺の対象になっているなんて前代未聞じゃないか。


一方、ゼニガタアザラシを観光資源にしようとする動きもある。プリティなゼニガタアザラシを観察するアザラシウォッチングだ。上記の風の館でもオススメされているが、なんと言っても定住しているのだからシーズンさえ外さなければほぼ確実に見ることができるらしい。


ただ漁業関係者に利益が還元される仕組みができていないので、補殺をやめるまでには至っていないのが現状のようだ。いつの日か人間とアザラシが共存できる日はやってくるのだろうか。


調査結果
□大きさ:120~200cm
□生息地:北海道(主に襟裳岬)
□体に銭型の模様がある
□最近は増えすぎて補殺されている
□アザラシウォッチングで人気

称号「襟裳岬の悲劇」
願わくば補殺がなくならんことを


ゼニガタアザラシの擬人化
「捕まえてやる~(殺さないよ)」


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