よう勇者よ。
邪魔するぞ~
なんだ、お前だったか。
俺はてっきりウー〇ーイーツが届いたのかと…
なんだとはなんじゃ!人が心配して来てみれば…
それにウー〇ーイーツじゃと?
お主、またそんなもの頼んでおったのか…
ああ、やはりウー〇ーイーツは楽だからな。
便利な時代になったものだ…
まあそれは良いとして…
例の件は順調なのか?
例の件…ああ、あの件な…
まあ、ボチボチってとこかな…
勇者宅に突然現れた魔王ラシィ。どうやら勇者の様子を見に来たようです。
魔王と勇者は元の世界に戻るため一時休戦し、魔王は元の世界に戻るための手がかり探しを、勇者は貯蓄をすることになっていたのだが…
なんじゃ、全然貯まっておらんじゃないか!
俺だって頑張ってはいるんだがな…
仕事だってフルタイムだし。
でも何故か全然お金が貯まらないんだよ…
それは分からなくもないんじゃが…
それにしても、もう数年経つぞ!それで貯金10万円って…
どうなったらそんな風になるんじゃ?我の方がよっぽど貯えがあるぞ!?
それは俺も聞きたいよ…
逆にお前はどうやってそんなに貯えができたんだ?
収入はあまり変わらないはずなのに…
まあ我には優秀な部下がいるからな。
フランチェスカよ。ちと来てくれるか?
……。はぁ…
どうしたんじゃ…いつになく元気がないが?
いえ…。
魔王様の命とはいえ、こんな粗末な場所…
ため息も出ますよ。
悪かったな、粗末な場所で。
それで、フランチェスカが何だって言うんだ?
お主は貯蓄の才がないようなのでな。
フランチェスカにちと指南してもらおうかと思ってな。
ちっ
今舌打ちしなかったか?
気のせいだ。
では勇者よ。
早速だが、お前の支出状況を見せてくれ。
支出状況か…いきなり言われてもな…
支出を見るのは基本中の基本だ。
最近購入したもののレシートやクレジットカードの明細など
なんでもいいからとにかく、かき集めるんだ。
今後は、支出をマメに記録すること。
そして、その支出を種類ごとに分類して計算すること。
最近はアプリなどでも手軽に支出を管理できるぞ。
家計簿作るのとか苦手なんだよな…
何度か家計簿をつけようとはしてるんだが
ことごとく失敗している…
筆者も家計簿が作るのが苦手だった者の一人です。なので気持ちは良く分かります。
…ただ、それは家計簿をつけるのが苦手なのではなく、やり方が悪かったということに気づかされました。
それは恐らく、やり方に問題があると思うぞ。
次のことを意識してやると、意外と長続きするぞ?
- スマホのアプリで管理する
- 支出したらすぐに記録する
- 完璧主義にならない
- 自分ルールを決めておく
とにかく自分が楽にできることが一番重要だ。
面倒だと3日で嫌になるからな。
支出の内訳がどうなっているかを知るのが目的だから
あまり神経質にならずに、ざっくりとでOKだ。
それから、固定費の方は後回しでも良いぞ。
だいたい同じ金額だし、明細などで後から確認できるだろうしな。
オッケー分かったよ。
でも今はレシートとかないし
また今度、ご指導お願いするよ。
まあ、そういうことなら仕方ない。
また一か月後にでも来よう。
生活費はちゃんと記録つけておくようにな。
どうじゃ?
少しは参考になったか?
ああ…。まずは生活費をアプリで記録してみるよ。
今日教わった方法なら、割と簡単に入力できそうだしな。
じゃあ、我もそろそろ行くぞ。
また時々様子を見に来るからな。
……。
…?
どうかしたか?
ウー〇ーイーツ、
勝手にキャンセルになってやがる…。
ここでは、筆者流の生活費の入力方法をもう少し詳しく説明します。
これが全ての人にとっての最適解というわけではないですが、参考にはなると思います。
まず、アプリはマネーフォワードME(無料版)を使用しています。
非常に人気のある家計簿アプリで、有料版もありますが無料でも問題なく使用できます。
実際のマネーフォワードの入力画面
実際のマネーフォワードの一覧画面
筆者の方法では、支出をした際にすぐにアプリを立ち上げ、支出の種別(食料品、日用品、衣類など)を選択、金額を入力します。1件10秒もあれば入力可能です。
例えばスーパーで食品と日用品を混在して購入したとしましょう。レシートは一枚です。
そんな時は、消費税のところを着目します。すると消費税8%分はいくら、10%分はいくら…
となっているはずなので、8%分の方を食料品として、10%分の方を日用品としてカウントします。
多少の金額の誤差は目をつぶる場合もあります。
間違ったとして誰かに責められるわけでもないので、あくまで自分の支出を知るためにという意識で。
気軽な気持ちでするのが長続きするコツだと思います。
筆者はもう二年近くこの方法で記録をつけていますが、習慣になっているので今では全く「苦」ではありません。
人それぞれ、やりやすい方法があるでしょうが、自分が楽できる方法を見つけて着実に実行しましょう。