<あらすじ>
フランチェスカの指南により、通信費の削減に成功した勇者ヒロト。
次なる削減ターゲットは…。
固定費 | 家賃 通信費(スマホ、ネット) 光熱水費(電気、水道、ガス) 保険料(医療保険、生命保険) |
変動費 | 食費(食料品、飲み物、外食) 衣類・美容(衣服、美容院) 日用品(洗剤、消耗品) 趣味・娯楽 交際費(飲み会代等) 健康・医療(薬、サプリ) その他(交通費等) |
……。
……。
ルシファーよ。
何故お前がここにいる…。
これはこれは魔王様。
ようこそ、我がアジトへ。
まったく…よくいなくなると思っていたら
こんな所に転がり込んでおったか…
勇者などと慣れあうなど。
お前は四天王としての自覚はあるのか!?
これはあくまで偵察のためだ…。
決して一緒にゲームをしようなどとは思っておらん。
まあ良い…。
して、勇者は何処へ行ってしまったんだ?
ヤツなら今は買い物中ですよ。
じきに帰ってくるとは思いますが…。
勇者の貯蓄の指南に来たんだが…。
仕方ない、また出直してくるかの?
勇者の家計でしたら、私がほぼ把握していますよ。
なんせ、月に20日くらい来てますから。
…ほぼ同棲じゃないか。
勇者の光熱水費
……気を取り直して。
今回は光熱水費だ。
とりあえず、現状の内訳を教えてくれ。
えーっと、光熱水費だな。
それなら確かここら辺に…。
電気代 | 6,000円 |
ガス代 | 2,000円 |
上下水道代 | 2,000円 |
合計 | 10,000円 |
どうでしょう。
割と平均的な金額だと思うんですが…。
うむ…。
まあ、これなら普通の範囲じゃの。
節水や節電すればもうちょい減らせるとは思いますが…。
ヤツの性格的に難しいかもしれませんね。
ズボラ加減で言うとお前も負けてないと思うぞ。
なんせ、堕天使だし。
そういえば、電力も自由化して自由に選べるようになったんじゃよな。
スマホと同じように乗り換えちゃえば良いのじゃな。
……。
それについてなんですが。魔王様…。
電力自由化の選択は一旦保留…
現在の状況では、電力自由化を選ぶとリスクが高いので一旦保留です。
保留とする理由は次のとおりです。
・(2023年現在)世界的な燃料価格の高騰により、燃料費調整額が上昇
・規制料金プラン(自由化を選択する前のプラン)は燃料費調整額に上限があるのに対し、自由料金プランには燃料費調整額に上限がない場合がある
・その結果、自由化を選択することでかえって料金が高くなる可能性がある
たしかに、我もニュースで見たことがあるぞ。
安いはずの自由化プランで高額の料金を請求されたとか…。
今後、燃料費調整額の上昇が収まってくれば自由化の方が安くなるかもしれません。
しかし、先の見通しが立たない以上、今は保留にすべきでしょう。
実は筆者も2年ほど前に自由化プランを選択しましたが、燃料費の高騰により元の電力会社に戻す判断をしました。
良く調べれば、もっと最適なプランはあるのかもしれませんが、現在の電力の計算式は思いのほか複雑で、
確信をもってプランを選択するのは難しいと現時点では考えています。
今後、燃料費が下がってくれば、また別のプランも検討しようと思いますが、何年か縛りのあるプランは選ばない方が良さそうです。(高いと判断した時に乗り換えができるよう。)
しかしそうなると、光熱水費は節約が難しいですね…。
通信費のように目に見えて安くするのは難しいかもしれないが、
一般的な方法として節約の術を載せておこう…。
電気代節約
- 家電のだいたいの消費電力を知る
- 電力プランの特徴をおさえる
家電の消費電力
家電にはそれぞれ消費電力というのがある。
電子レンジの600W(ワット)とかいうやつだな。
これに使用時間をかけることで消費電力量、
すなわち電気代が計算される元となる値となるのだ。
お、おう…。
(なんか急に講座が始まったぞ…)
ちなみに扇風機の消費電力は30W程度。20倍もの差がある。
例えば、扇風機を20時間回すのと、600Wの電子レンジを1時間使うので同等ということだ。
家電によって随分差があるんだな。
節約術でよく紹介される、白熱電球とLEDとでは約5~6倍も消費電力が違う。
小まめに電気を消す、というのももちろん重要だが
消費電力に着目してなるべく低いものを選ぶと良いだろう。
なるほど、勉強になるな…。
消費電力は家電によって様々。
どの家電がどれくらいの消費電力かを知ることで、より効率的に節約ができます。
電気代は消費電力に比例する。
消費電力の総量を抑えることが重要ということじゃな?
……。
魔王様、失礼ながら申し上げます。
電気代は消費電力に比例する、これは厳密には正しくありません。
なに!?
一体どういうことじゃ?フランチェスカよ。
電気代は消費電力に比例しない
※消費電力と電気代イメージ図(あくまでイメージであり、実際のものとは異なります)
月々の電気代は、その月の消費電力が上がるにつれて単価が上がります。
上のイメージ図で言うと、青い縦線を境に傾きが変化(単価が上昇)しています。
(プランによるので、単価が全く変わらないプランもあります。)
電気代は使えば使う程高くなる…。
これは恐ろしい罠だな。
その通り。
だからこそ、日々の消費電力量はよくチェックしておく必要がある。
月末になるとフランチェスカが口うるさくなるのはそういうことだったか…
・消費電力の高い家電と低い家電があることを知る
・電気代は、その月の消費電力量によって決まるが、比例関係にあるとは限らない
ガス・水道代節約
ガスと水道代については、
それぞれ日々の使用量に気を付けておれば良い。
歯磨きの時に水を出しっぱなしにしない、とかだな。
やけにあっさりしているな…。
もっとこう…ないのか?節約術みたいなのは。
ガス・水道代は電気と比べると少額だからな。
力の入れどころとしては少々優先順位が劣る。
だが、ないわけではないぞ。
ガスや水道代の節約術。
もったいぶっておらんで早く教えよ。
フランチェスカよ。
ガスと水道代は、お湯の使用総量でほぼほぼ決まります。
家庭で一番お湯を使うことと言えば…
お風呂だな…。
その通り。節水効率の良いシャワーヘッドを使用すれば
もうそれだけでかなりの節約になるぞ。
そして、もう一つお湯をよく使うことと言えば…
洗い物だな…!
その通りです!流石です、魔王様…!
なんか対応に差があるよな…。
コホン…
洗い物には結構な水量を用います。
そこで検討すべきは、食洗器です。
最近は一人用の食洗器なども売っています。
食洗器は確かに便利だが、節約にもなるのか?
はい、人の手で洗うのと比べ、水量は約1/5で済みます。
つまり、ガスと水道代をまとめて節約できます。
まあ、電気代は少し高くなってしまうんですが…
それでもトータルで考えればかなりの節約です。
家事の手間も減って節約もできる…。
一石二鳥じゃないか…!
その通り。
洗い物が楽になれば他のことに時間を使える。
更に言うと、自炊もしやすくなるからより節約も捗るぞ。
・節水効率の良いシャワーヘッドで使用水量を抑える
・食洗器で節約しつつ、時短によりQOLも向上
よし…!
それじゃあ早速、シャワーヘッドと食洗器を購入するぞ!
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なんだ、この身に覚えのない請求は…。